2016年12月に愛犬のナナ(♀)を亡くしました。年齢は15歳と9ヶ月でした。
ヨークシャーテリア(小型犬)だったので、そのくらいが平均寿命らしいです。
15年前、母が抑うつ状態という状態になり、そんな中お店のペットショップコーナーで出会ったのが、ナナでした。まだ生まれて4ヶ月ほどで、体はほぼ真っ黒。
親父と母はそんなナナに一目惚れしたそうで。
「家族で飼うには、家族全員の了承が無いといけない」という事を店員さんが言ってて、「どうぞ抱っこしてみて下さい」と言われてとき、犬なんて抱っこしたことなかったので、内心ビビっていた。ナナもビビってたと思うw
しょーがねーなーと思いつつも、承諾して飼うことに。ケージや首輪など一式揃えて、空気穴の空いた段ボールにまだ小さいナナを入れて、帰りの車の中で犬の名前を何にするかみんなで考えたなー。そこで降りて来た名前が「ナナ」でした。ちなみにまだNANAってドラマが始まる前でした。
帰ってきてもじっとしてて動かないので、家族で心配しながらじっと見つめてたら、硬直した体勢のままウンコしました。緊張してたのね…。
散歩は朝と夕方。はじめは家族で連れて行ってたけど、なんだかんだでほぼ自分の係に。
夏のクソあちー日は日が照る前に、冬のクソさみー日はナナにも服を着せて。それはそれでかわいかったかな、うん。ナナはフリース素材の服が気に入ってて、着せるとあったかいからか、ウトウトしちゃうんだよね。しょうがないね。
だから抱っこしたら温くて、家ではよくスヤスヤ寝てました。
あんまり散歩が長くなりそうだと、セカンドバッグ持つみたく小脇に抱えたりして、ショートカットしてたね。あとは赤ん坊を抱っこするような感じで、抱えてました。
髪型(?)は母がロングヘア希望だったので、最初のうちはそうしてたけど、長いと毛が地面に着くのと、ナナちゃん癖っ毛だからそこまで美しくないっていう…w
しかも、夏場は暑いからね。そういうのもあって、基本的にショートカットになっちゃったね。でもショートの方がかわいいと思う。カットしたてのときは、チワワみたく見えてたね。
あと小さい頃は、皮膚が弱かったのか、ところどころ禿げてたけど、みんなががんばって薬塗ったから、綺麗に治って良かったね。ほとんど親父が塗ってたけど。
家族の連休のときは、犬も利用できる宿泊施設を探して春に清里とか行ったね。
確かロープウェイで小山登って、帰りは原っぱをみんなで自力で下るときに、駆けてたナナが急に消えたと思ったら、小さい穴みたいなところにハマって、たぶん顔面打ってたね。ちゃんとリード付けなくてゴメンね。笑ったけど。
リード付けないでで思い出したけど、近所のデカい公園で、親父とナナで散歩しに行った時、親父がリード外して自由にしたらしいけど、それをいいことに噴水まで近づいて縁に立ち、一瞬間を置いてから噴水の水の中に飛び込んだのはなぜだったのでしょうか…。
親父が慌てて見に行くと、浮きながら犬かきしてたとか…。正直その光景見たかったです。
あ、15年間一度もお風呂に入れたことなくてゴメンね、入れるの怖いんだよね、何かミスったら嫌だし…。ただし風呂上がりのドライヤー係は自分だったから、気持ちよかったでしょう。よく逃げられたけど。
夏休みは横浜にも岩手にも一緒に帰ったし、周りに愛想振りまいて、かわいがられて良かったね。
別れはいつか来るとは思ってたけど、いざその時が来ると、頭真っ白になっちゃいますね。まさか余命宣告されるとは思ってなかったし。余命1週間はきつかったよ。
でもナナの方が体力的にキツかったよな、ゴメンな。
ナナも14〜15歳あたりから体調に異変が。すでに白内障が進み、ほぼ視界は見えなくなっていた。そのせいで、家の柱や家具に頭をぶつけてて、見るたびに悲しかった。けど、がんばって歩いてたなぁ。
2016.12.20 火曜
夕方散歩に行くも、ナナの足取りがおかしい。服はきちんと足が出てるのに歩かない。と思っていたら、よく見たら歩けなくなっていた。力が入らないのか、足が開いていく感じだった。その日は抱っこしてトイレさせて帰宅。
この日がナナとの最後の散歩になってしまった。
それと夕食を食べなくなって2日目くらい。
こんなに食べない日は無かったので、さすがに心配。そしてついに夜ご飯も出しても食べなかった。
2016.12.21 水曜
仕事中に職場に電話がくる。出ると母からで、ナナがすごい夜鳴きと痙攣起こしてるから、これから急患で動物病院に連れて行くと。止むを得ず少し早く仕事早退して病院へ。そこにはまるで野犬のように吠えるナナがいた。今まで聞いたことがないくらいの吠え方。
先生曰く、痙攣は食事を摂らなかったことによる糖分不足のせい。吠えは、無意識らしい…。無意識ってことは自分ではコントロール出来てないってこと。
脳が勝手に吠える指令を出してるらしい。
あんまり理性がきかないらしい。
糖分の点滴をしてもらって、とりあえずは一命を取り留める。
しかし、先生は「年明けまで保つかは厳しい」と診断。俺も家族も大ショック。
2016.12.22 木曜
ナナ入院。
口からのご飯はなかなか食べないので、点滴で糖分摂取してるらしい。しかしかなりの量を入れても出て行くのも早くて、点滴をやってても、やっと命を繋いでる状態らしい。
先生は、「家で看取るか、病院にするか」という提案をされたので、自宅という決断をした。
2016.12.25 日曜
クリスマス、弟が実家に帰ってきて、誕生日を祝う。この日も、ナナも人の手でスポイトを使ってブドウ糖液を摂って、クリスマス会に参加。久しぶりに家族全員で集まれた。
2016.12.26 月曜
寒い朝だったので、ストーブを焚きながら朝ごはん。ナナにブドウ糖液をあげて、いつものように抱っこしてテレビを観る。
「あっ、そうだ写真撮っとこ」とおもむろに撮ったこの1枚が、ナナとの最後の写真になってしまった。
ナナはその日の夜、逝ってしまった。
俺が夕飯作りにリビングを通りかかったときに、いつものようにソファで横になってるナナに、「おーい、ナナ起きてるかぁ?」と声をかけた時に気付いた。
『腹が動いてない。呼吸してない。おい、マジか。』と抱っこしてみると、もう旅立った後だった。まだ体温ありました。
母も横になってたし、すごく言い出しづらかったけど、言った。
当然悲しむんだけど。労いの言葉の方が多かったね。「がんばったねぇ」「えらかったねぇ」と。本当にその通りだなと思った。
親父にもすぐに連絡し、帰って来るなり経緯を説明する。親父もナナを娘のように溺愛してたから、悲しかっただろう。
犬も亡くなってはお骨にしないといけないので、ネットで調べて、専門の業者にお願いした。
自宅で家族だけで葬儀→自宅外で火葬高炉付きの特殊なワンボックスカーの中で焼く。(嫌な臭いは出ないような技術があるらしい)小型犬なら30分ほどで完了するらしい。
無事火葬も終わり、一回り小さくなって帰ってきたナナ。
やっぱり亡くなった日からは、寂しいものですね。今まで日課だった散歩が、急に無くなるのが、実感として身に沁みました。
ペットロスという言葉があるそうですけど、確かに1,2ヶ月くらい沈みました。
しかし、だんだんと悲しみも薄らいでいくような感じがしてきて。
ナナが居なくなったのは寂しいけども、形を変えてそこに居ると思えば、別に悲しくないです。むしろ今までと変わりません。
帰ってきたら普通に「ただいまナナちゃん」って言ったりするし、「先輩、戻りました!」とか言うし、今までと変わらなくなりました。
ただ一つ、心残りがあるとするならば
「もっと写真や記録を残しておくべきだった」ということ。
犬はヒトの3倍のスピードで生きているので、成長もあっという間。その間もいろんな出来事を記録しておけば良かったなぁと思いました。
実際、小さい頃の写真や動画がそんなに無いです。今は昔と比べてスマホがあるし、すごく綺麗に残せるので、ペットを飼っている方は、絶対にペットたちの生きている瞬間を激写しておいたほうがいいと思います。断言します。
最後にナナちゃん!うちの家族になってくれてありがとう!いつか俺が死んだら、また散歩連れてってやるから、それまでそっちでじーさんとばーさんと一緒に遊んだり散歩しててくれ!
忘れないよ。
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